K's blog

幸せで豊かな人生のために!

今を真剣に生きる!

こんな事やっててもしょうがないし。
って言う人がいる。
そう思いながらやっても面白くなる筈がない。
やりがいが見つけられない。
って言う人がいる。
そんな人ほど、今やってることに、
真剣になってる人は少ない。

百獣の王となった武井壮さんは、
「やりたい事が無くてつまんない事が多かった時期もあったけど、今はつまんなそうな事もやってみたらめちゃくちゃ楽しかったりする。今考えたらつまんなかったのは世の中じゃなくて、楽しさを見つけらんなかったオレ自身だったんだなぁ、と思うわ」 と言ってる。

また、ホリエモンは「ゼロ」の中で、
「僕らの人生には今しか存在しない。
過去を振り返っても自体は変わらず、
未来に怯えても先へは進めない。
かけがえのない「今」に全力を尽くす事。脇目も振らず集中する事。
将来の自分とは、その積み重ねによって形成されていく。」
と。

サッカーの中田英寿さんはテレビのCMで
「世の中でムダだと思う事は?」
「わからない事を心配する事。
30年後の心配とか。それより、今を頑張ろう」
と言っていた。

今、目の前にある事に全力でとりくんでみる。
やり方や効率を工夫したり、
考えながら真剣に取り組んでみる事で、面白みも出てくる。
真剣に取り組んだことが、
そのプロセスが、経験となって将来に生きる。

「今」を真剣に生きる事で、将来が変わる!

自信を取り戻すために!

人生が上手く行ってないと感じている人は、
自分にないものばかりに注目している。

自己効力感が低い人は、
自分にないものばかりに目がいって、
自分の持っているものには価値を感じられない。

自己効力感が高く、
なんでも次々とチャレンジしていく人は、
時には自分のことは棚に上げて、
自分にないものには目を向けない図々しさがある。

心理学の加藤諦三さんは、
自分の持っているものに価値がないと感じ、
自分の持っていないものに価値があると感じてしまうのは、
「小さい頃に、できてもできなくてもいいことができないといって、からかわれたことはなかったか?
と、問う。
からかわれると傷つく。その小さい頃の傷を
癒そうと必死になっているからではないか。
小さい頃、自分にとって重要な人に、
自分に欠けているもので責められたことがあると、
自分にないもの、欠けているものを価値あるものと錯覚してしまう。」 と言っている。

そんな体験が続くと、
どうしても完全であることに、こだわるようになってしまう。
そして、完璧主義になっていく。
完璧なんて、そもそもあり得ないのだから、
益々自信を失っていく。

さらに、
自分の長所を過小評価して、
自分の短所を過大評価するから自信が持てないのではない。
自分に自信が持てないから、
自分の弱点をオーバーに捉え、長所を過少に評価するのである。 とも言っている。

だから、
自分に自信が持てないのは、
「小さい頃のつまらない体験からだ」と理解して、
その体験をリセットする。
ただの思い込みから、
自分を過小評価しているだけだと認識し直す。

今、改めて、
自分にあるものに着目し、再評価する事で、
自分の人生を取り戻し、
リラックスした人生を堂々と生きることで、
幸せを感じることができる。

幸福感を得るために!

幸福感を得るためには、
「人は他人に何かしてあげる事で幸福感を得る。
他人から何かをしてもらうことばかりを期待している人は、
幸福感を得られない」
と、加藤諦三 さんが言ってます。

では何を与える?

「上機嫌こそ、もっとも惜しみなく与えられる贈り物なんだ。
これこそが、すべての人を、とりわけ贈る人の心を豊かにする真の礼儀なんだよ。
上機嫌を与えたその瞬間に、
キミは喜びを振りまく魔法使いになるんだ。」 アラン

毎日を不機嫌で過ごすよりも、
上機嫌でいる方が幸せを感じやすい。
嫌なことがあったとしても、笑って済ませることにする。
そして自ら周りに上機嫌を「与えて」いけばまた、
周りからも幸せを感じさせてくれる。

そして、アドラーの言葉には、
「本当に幸せな人は幸福をゴールにしていない」
とある。

本当の幸せとは、毎日の生活の中で幸せを感じて、
気づいていくものだと。

まずは、
毎日を上機嫌で過ごすことを決意する事で、
少しでも幸福感を得ることができるはずだ。

ディズニーの理念を!

「与えることは最高の喜びだ。
他人に喜びを運ぶ人は、
自分自身の喜びと満足を得る」
ウォルト・ディズニー

ディズニーのキャスト(パークのスタッフ)は、
皆生き生きと働いている。
そして、ゲスト(お客様)を
最高の気分にしてくれる。
そのキャストへのおもてなしには、
数々の伝説のようなエピソードがある。

例えば、
大きなミッキーのぬいぐるみを抱えてレストランに入ったとき、
二人だったのですが、4人がけのテーブルに案内され、「ミッキーさんはこちらにどうぞ」とイスを引いて座らせてくれたとか。

ディズニーのキャストにはマニュアルが無い。
行動基準として「ゲストにハピネスを提供する」
という企業理念以外、
従うべき事柄は存在しないらしい。

そんな環境で働くキャストは皆自主的に、
どうすればゲストにハピネスを届けられるか?
を考えて行動してるんだそうだ。

そこには、
「与えることは最高の喜びだ。
他人に喜びを運ぶ人は、
自分自身の喜びと満足を得る」
というウォルト・ディズニーの理念と、

「他人に貢献することで、幸福感を得られる」
という人間の心理がピタリと一致している。
自分たちが幸福感を持ちながら行動することで、周りも皆幸福感を持つことができる。

職場や社会全体でも、
人が皆、それぞれの生き方として、
与えてもらうことばかりではなく、
自分から与えることを率先していけば、
皆が、幸福感を持つことができるだろう。

まさに魔法の国だ!

変えらることと変えられないこと

エリックバーン は、
「過去と他人は変えられないが、
自分と未来は変えられる」 と言ってる。

上手くいってない時には、
上手くいかなかった過去をいつまでも悔やんだり、
自分を評価しない他人の気持ちをコントロールしようとしたり、
変えられないことや、
できないことに一生懸命取り組もうとする。
できないことをやろうとしたり、
変えられないことをなんとかしようとしても、
当然できないのでストレスが増す。
上手くいってない時ほど、
周りからの評価をにしてしまい、
より難しいことにチャレンジしようとする。
できる事やこれからのことに目を向けられない。
で、益々落ち込んでいく。

そんな時は、
もっとシンプルに単純に考える。
ないものをあろうとするのではなく、
今あるものに目を向ける。
今あるもので、できることからやる。
人の目を気にして、
大きなことを成し遂げようとするのではなく、
今できることから始める。

自分が努力してるのは、
自分が「能力が高い」ことや
自分は「他人より優秀である」ことを
人に証明するために頑張るんじゃない。
もっと重要な
自分の目標を達成するために頑張る。

ということを理解する事で、
リラックスして、シンプルに、
今できることから始めることができる。

素直な気持ちを取り戻すために

松下幸之助さんの言葉。

「素直さを失った時、
逆境は卑屈を生み、順境は、自惚れを生む」
〜道をひらく〜より。

うまくいかなくなってきた時に、
誰かのせいにしたくなったり、環境を恨んだり、
自分だけがなぜこんな目にあうのか、
と思い出したら、一旦立ち止まった方が良い。

そして、
その時の気持ちを素直に書き出す。
なにが悪いのか、、何が気に入らないのか、
どうして欲しいのか、
本当はどうなりたかったのか?
自分の正直な気持ちを一旦整理する。
誰かのせいにしも良いし、自分のことは棚に上げても良い。
全部吐き出して紙に書き出す。

それを読みながら、
それが自分の今の素直な気持ちであると、
その自分の気持ちを素直に受け入れる。

誰だって不運を嘆きたくなる時はある。
誰かのせいにしたい時もある。
理不尽な対応に泣きたくなる時もある。
それを一旦受け入れる事で、
素直な気持ちを取り戻すことができ、
次に進むことができる。
また、
上手くいっている時にこそ、
謙虚の心を忘れず、その境遇を素直に生きる。

「素直さを失った時、
逆境は卑屈を生み、順境は、自惚れを生む」
「素直さは人を強く正しく聡明にする。」

素直な気持ちを持つことで、
どんな逆境も乗り越えていける。

卒業は新しい事の始まり!

卒業シーズンですね。
アメリカでは、
卒業式のことをコメンスメントというらしい。

コメンスメント(Commencement)とは、
本来の意味は「始まり」。であるが、
アメリカでは学位授与式、卒業式のことを指す。
「新しい生活の始まり」といった捉え方が、
アメリカ文化らしい。

別れがあって出会いがある。
終わりがあって、始まりがある。
ということか。

卒業は、1つの人生のターニングポイントだ。
人生の過渡期または転換期で、そんな時期を
トランジション」と呼ぶ。
そしてその「トランジション」は
「なにかが終わる時」から始まる。
と、ウィリアム・ブリッジス氏

トランジションは、異動や退職、転職など、
これまで慣れ親しんだ環境がなくなり、
新しいなにかが始まろうとしている時期。
これから何をすれば良いのか、
何処へ向かえば良いのか、
わからなくなることもある。

そんな時には、
しっかりと自分を見つめ直し、
やりたい事、出来ること、
大事にしたいこと、を整理して、
自分自身の再定義することで、
新しい始まりを迎えられる。

卒業は、まさに新しい事の始まり!
学校も職場もAKBも、卒業する事で、
なにかが始まる!


落ち込むときもある、そんな時には、

ほんの小さなことで、
思い悩んだり落ち込んだりした時に、人は、

「事態をさらに悪化させるような対応をしてしまう」 と、リチャード・カールソン

「こんなはずじゃない、もっと良くなるはずだ。
と思い込むいつものパターンに落ち込んだら、
「今のままで良いんだ」と心の中で言い聞かせること。
批判するのをやめれば、全てはうまくいく」
と言ってる。

アドラー先生は、
「不完全さを認める勇気を持つことが必要である。
完全であろうとするから苦しくなる。
なぜならば完全な人間など、
この世に一人もいないからである」
「普通であることの勇気が必要である」と。 

自分では大変なことで、
とても「そんな小さなこと」とは思えないけど、
そんな大変なことは、
そうそう起こるものではない。
自ら事を大きくしてる場合が多い。

また悩みだしたと思ったら、
事を大きくせず、完璧を求めようとせず、
わざわざ、
悪いことが起こりそうな想像する事をやめて、
「今」に集中していれば、
事態は自然に好転する。

私は普通の人ですから、こんなもんです。
こんな私を私は好きです。  と言おう。

アインシュタインは、
「成功のためではなく、価値のある人間になる努力をしなさい」 と言ってるように、

失敗した時や落ち込んだ時こそ、
自分を成長させるチャンスと捉える。

成功した人は、
失敗したことのない人ではない。
上手くいった人が価値のある人ではない。
うまくいかなかった時に、
できなかったことを認めて、
それを活かすことに価値があるんだ。

やりがいを見つけるために

やりがいがないっていう人は、
物事へのハマり方が浅い。

遊びも仕事も、
何をやるにしても思いっきりハマった方が絶対面白い。
斜に構えてやっても全く面白くない。
ストレスも溜まるし、結果も出ない。
イライラして、益々面白くなくなる。

物事にハマるためには、
そのプロセスに拘ることだ。
ハマれない人は、結果に拘りすぎて、
そのプロセスを見ていない。
やりがいを感じられるのは、
結果よりプロセスだ。

旅行に行く時でも、
どこに行くか、どうやって行くかなどを考えたり、
計画している時が一番楽しい。
仕事でも、
もっと早くできる方法はないか、
もっと喜ばれる仕組みはないか、など、
頭の中で色々考えて試行錯誤しながら試す。
そこに面白みや、やりがいがある。

考えるためには、情報が必要だ。
情報をもとに工夫する。考える。
そのためにまた、情報がいる。
そうやってどんどんハマっていく。

ハマり方が浅いと面白くない。
面白味がないと、
やりがいを感じられない。

斜に構えた人生など、全く面白くない。

スティ ポジティブ !

オリンピックの感動シーンに勇気づけられました。

緊張と集中、悔しさと達成感、
ライバルへのリスペクト、
支えてくれた人に対する感謝。
そして、チームでの勝利。

個人のレベルでは、
他の国の選手に及ばなくても、
チーム戦になると勝つ!
まさに組織力での勝利に感動した。

個人よりも組織を優先する思考が強い日本人にとって、
チーム戦はその力を発揮しやすい。
個人それぞれが、
チームに貢献することを目的として、
その役割を認識し、その役割を果たし、
マイナスは皆で補う。
何があっても、前を向いていこう!
ステイ ポジティブ !

そだねー

信念を持つことでブレない生き方ができる

ブレない人は強い。
感情に左右されることなく、
自分の信念に従った意思決定をすることができる。
困難があっても、
その信念に従うことで克服していける。
また、
失敗して落ち込んでも、信念を持っていれば、
立ち直るのが早い。
ブレない人とは、
適切な信念を持っている人だ。
そして、
その信念を貫く人は、柔軟な姿勢を持っている。

ブレない人とは、頑固な人ではない。
頑固な人とは、
自分の考えを否定されることがだだ嫌いなだけで、
信念を持っているのではない。
自分に自信がないことを隠すために、
自分の考えを変えることができなくなってしまった人だ。

仕事についても、
お金のためや、人から認められるためにやる、
というよりも好きだからやる、やりたいからやる、
という人は一貫性があり、ブレない。
自分の気持ちに素直に従っている。
お金や賞賛のためだけにやる人は、
人の価値観で生きている。

やりたいこと、できること、
大事にしたいこと、を理解することで、
自分の信念を持つことができる。

その信念は、「原則中心であれ」
とコヴィー博士はいう。
松下幸之助さんは、
「天地自然の理に従うこと」と言っている。

自分を理解して、
適切な信念を持つことで、
ブレない生き方ができるようになる。

宝塚ブスの25か条

宝塚歌劇団を創設した小林一三の遺訓に
「清く・正しく・美しく」がある。
それは今も宝塚に受け継がれるモットーとして
脈々と受け継がれている。
さらに、宝塚には、
「ブスの25か条」
というものがあるらしい。
歌やダンス意外にも厳しい規律を求められる
宝塚の人格形成教育なんだろう。

宝塚ブスの25か条
1 笑顔がない
2 お礼を言わない
3 美味しいと言わない
4 精気がない
5 自信がない
6 愚痴をこぼす
7 希望や信念がない
8 いつも周囲が悪いと思っている
9 自分がブスであることを知らない
10 声が小さくイジケている
11 なんでもないことに傷つく
12 他人に嫉妬する
13 目が輝いていない
14 いつも口がへの字の形がしている
15 責任転嫁がうまい
16 他人をうらやむ
17 悲観的に物事を考える
18 問題意識を持っていない
19 他人につくさない
20 他人を信じない
21 人生においても仕事においても意欲がない
22 謙虚さがなく傲慢である
23 他人のアドバイスや忠告を受け入れない
24 自分が最も正しいと信じ込んでいる
25 存在自体が周囲を暗くする

「ブス」を「幸せであるための」
に変えても良いと思う。
まさに、人格主義、原則中心の生き方を厳しく求めている。
原則中心の生き方をすることで、
自らの幸せを実感し、
人に幸せと感動を与えることができるんだ。






原則中心の生き方と武士道精神

7つの習慣のコヴィー博士は、
幸せな人生を送るためには、
「原則中心の生き方」をしなさい。という。
まずは、人格を形成することが大事である。と。
また、
アインシュタインは、
「成功のためではなく、価値のある人間になる努力をしなさい」
と言ってる。

そこで、
新渡戸稲造の「武士道精神」
というものを改めて見てみると、

武士道とは、
「人が人としての生きる道」であり、
「義、勇、仁、礼、誠、名誉、忠義」
からなる道徳である。
義とは、
人間としての正しい道、正義を指すもの。
勇とは、
義を貫くための勇気のこと。
仁とは、
他者への思いやり、人情。
礼とは、
他者に対する優しさを表す。謙虚さ。
誠とは、
文字通り言ったことを成すこと。
名誉とは、
「恥」を知ること。
忠義とは、
強制ではなく、自発的なものである。
己の正義に値するものに対して忠義を誓った。

なるほど、決して贅沢をせず、
武士であることに誇りと責任感を持つ。
流されずに正義を守る勇気を持つ者こそが真の武士であると。
そして、日々精進し、
武士としての人格を高めて行く。
これこそ、
当時の原則中心の生き方だったとおもわれる。

その精神は、
グローバル社会においても、
日本人にあった道徳観として、
日本人としてのアイデンティティを保つためにも、
心得ておく価値のあるものだと思う。

「御意」


自分の価値を信じる!

幸せを得るために人格を磨く。
真摯さ 、武士道 、原則中心の生き方、
天地自然の理、
色々あるけれど、
先ずは、自分を知ることが大事だ。
自分を理解して、その自分を受け入れること。

「自分を受け入れるということは、
どのような自分であれ、
その自分の価値を信じることである。」
とは、加藤諦三さん

成功した人は、
失敗したことのない人ではない。
失敗を活かした人だ。

勝った人が価値のある人ではない。
負けた時に負けたことを認めて、
それを活かすことに価値がある。

負けた人が嫌われるのではない。
負けたことを認めない人が嫌われる。

自分を理解していない人は、
嫌われる人がどんな人かを理解していない。
嫌われるのが怖くて、失敗を恐れたり、
負けたことを認めなかったり、
本当の自分を隠して、虚勢を張ったりする。
そんなひとが一番嫌われる。

本当の自分を隠すことをやめれば、
虚勢を張る必要もなくなり、
いつも緊張していることもなくなり、
堂々と生きることができる。

どのような自分であれ、
その自分を認めて受け入れる。
自分を認めて、自分の価値を信じる。
自分を理解して、自分を認めることに、
人としての価値がある。






価値観の違い

少し前の"リクナビNEXTジャーナル"
の記事が面白いので紹介します。

何のために働くのか考えてみた - - -
メキシコの田舎町。
海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。
その魚はなんとも生きがいい。
それを見たアメリカ人旅行者は、
「すばらしい魚だね。
どれくらいの時間、漁をしていたの」
と尋ねた。
すると漁師は
「そんなに長い時間じゃないよ」
と答えた。旅行者が
「もっと漁をしていたら、
もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」
と言うと、 漁師は、
自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。
「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」 と旅行者が聞くと、
漁師は、
「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。
戻ってきたら子どもと遊んで、
女房とシエスタして。
夜になったら友達と一杯やって、
ギターを弾いて、 歌をうたって…
ああ、これでもう一日終わりだね」
すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールで
MBAを取得した人間として、
きみにアドバイスしよう。
いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、
漁をするべきだ。
それであまった魚は売る。
お金が貯まったら大きな漁船を買う。
そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。
その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。
やがて大漁船団ができるまでね。
そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。
自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。
その頃にはきみはこのちっぽけな村を出て、
メキソコシティに引っ越し、
ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。
きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」
漁師は尋ねた。
「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」
と旅行者はにんまりと笑い、
「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、
日が高くなるまでゆっくり寝て、
日中は釣りをしたり、
子どもと遊んだり、
奥さんとシエスタして過ごして、
夜になったら友達と一杯やって、
ギターを弾いて、
歌をうたって過ごすんだ。
どうだい。すばらしいだろう」

なるほど、
都会のビジネス戦士から見ると、
チャレンジするための努力をしないことが
罪のように見えるのかもしれない。
でも、目的は同じだった。

都会のビジネス戦士は、
チャレンジすることや、
人から賞賛されることに大きな価値を持っている。
田舎の漁師は、そんなことは関係ない。
自分のやりたいことをただ、やるだけで
幸せを感じている。

現実でも似たような状態に、
なっている人もいると思う。

自分の価値観で生きていれば、どちらも、
充実した人生なんだろうなあ。